隔月刊『風景写真』フォトコンテスト2024年11~12月号優秀作品賞を受賞しました。
雲海やツツジ、桜で知られる標高654メートルの弥高山。関西の桜の撮影がひと段落した4月上旬、珍しく強い寒波が襲来し、天気も快晴の予報だったので、桜と雲海とご来光を期待して向かいました。駐車場に着くと気温は0度まで下がっていましたが、桜は満開近く、期待通り雲海が広がっていて、イメージ通りの構図で撮影することができました。
審査員の辰野清先生から、身に余る評価をいただき大変光栄に思っています。ありがとうございました。
[辰野清先生の選評]
遥かな山並みの地平から昇る太陽が、1日の始まりを告げています。またそれを受け入れるかのように満開の桜が佇んでいます。このまま時間が止まって欲しいと思わせるような春の美しさたるもの……そこが絶景です。ここではうららかな空間の中で花弁を通過した光の透明感が美しく描かれていて、統一された色調も落ち着いて鑑賞できる要因でした。大きな風景ならではの醍醐味に感動をいただきました。