旅と撮影

極寒の王滝村・自然湖と中山道・福島宿

強い寒波が日本列島を襲った12月21日〜22日にかけて、自然湖の風景を撮りたくて、徹夜で車を走らせた。日の出前、自然湖に向かう王滝川沿いの道はすでに凍結しており、気温は−3℃、雪の自然湖に期待が膨らんだ。

自然湖は、1984年9月の長野県西部地震で、御嶽山から土石流が王滝川に流れ込み、堰き止められてできた湖。深い谷間の森が湖に沈んだため、立ち枯れた木々が水面から生えているかのように立ち並び、神秘的な風景を見せてくれる。ただ、年月が経ち、立ち枯れの木々が倒れて少なくなっているそうだ。

早朝、立ち枯れた木々と湖に反射する光と影が美しい。

日が明けてから、風がどんどん強くなり、横なぐりの雪がとても冷たい。

雪の自然湖はとても美しい。

今年は辰年。
御嶽神社の龍の口不動尊。龍も雪には閉口しているようだ。

岩から染み出した水が草を伝って流れて氷柱になり、岩の模様とともにおもしろい風景になっている。

王滝村から開田高原に向かう途中に白川氷柱群がある。
こちらも草を伝って水が凍り氷柱になっている。2月ごろになると氷柱が伸びて、氷瀑のような豪快な氷柱になる。

御嶽山の北東にある開田高原は、蕎麦ととうもろこしが有名。高原食堂で昼食。いつもの調子で並を頼むと、関西で普通盛りのざるが2段来てビックリ。蕎麦は粗挽きで、並は蕎麦2枚、小盛で蕎麦1枚。大の大人が小盛を頼むのは気が引けるが、小盛で十分。恐るべし、木曽の蕎麦の量。

御嶽山を背景にそばの花が咲く畑を撮った写真が飾ってあった。また、行ってみたい。

この日は、木曽福島の旅館「いわや」の蔵を改造した部屋に宿泊。翌朝、中山道の福島宿の町並みを散策した。

木曽の旅の〆は、やはり蕎麦。
木曽福島の「くるまや本店」で早めの昼食。こちらも並は蕎麦2枚だが、小盛が蕎麦1枚半、ミニが蕎麦1枚。
ミニを頼むのは気恥ずかしいので、今回は天ざる小盛を頼んだが、やはりお腹いっぱいになった。

雪と蕎麦を満喫した旅となった。

谷岡 匠

谷岡 匠

大阪府箕面市在住

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