今年は桜の開花が早かったが、私自身時間的な余裕もあり、精力的に足を延ばして桜の撮影に飛び回った。
有名な又兵衛桜は満開になると非常に混雑すると聞いていたので、これまで行くのをためらっていたが、この日は一日中雨の予報だったので、空いていることを期待して行ってきた。さすが、多くの人が訪れる立派な桜だった。
又兵衛桜の帰り道に藤原宮跡に立ち寄った。雨が降りしきるなか、しっとりとした桜と菜の花の競演を満喫することができた。
宍粟市本谷でスギ林のなかで群生している満開のミツマタを撮りに行ってきた。スギ林のあいだから差し込む日光にミツマタが輝くさまは美しい。
ミツマタの後はやはり満開の桜。宍粟市西深の桜並木まで足を延ばす。
以前から見てみたいと思っていたカタクリの花を見に丹波市氷上町清住の群生地に行ってきた。昔はカタクリの球根から片栗粉を採っていたそうだが、今は大量生産するために、主にジャガイモから作っているそうだ。知らなかった。
カタクリの後はやはり満開の桜。丹波市氷上町の加古川堤防に桜並木があるので、弁当持参で花見を。天気もよく、さわやかな風が吹き、花びらが舞い落ちるのを楽しんだ。
今年最後の桜は、やはり醍醐桜。昼頃に真庭市に着いて、まずは腹ごしらえ。勝山の「御前酒」蔵元がやっている「西蔵」でおすすめの銀鱈の粕漬け定食をいただく。粕汁もついていて、さすが蔵元直営やね。おいしかった。ごちそうさまでした。ショップで御前酒9(NINE)を2本、貴醸酒を1本買ってしまった。
醍醐桜のライトアップまで時間があるので、まず神庭の滝を撮りに行った。前に行ったときは野生の猿がたくさんいたが、この日は残念ながら山から降りてきていなかった。平日で観光客も少なかった。
地図を見ていると、近くに深山桜があったので、足を延ばして撮りに行ってきた。道路と桜の間に川が流れており、安易に近づけそうではなかったので、歩道から望遠での撮影。あまり知られていない一本桜で初めて訪れたが、菜の花と桜が美しい、私好みのとてもいい桜だった。
まだ時間があるので、さらに地図を見て日野上しだれ桜を見に行ってきた。畑の中にある一本桜だが、桜の前に小さな広場があり、テーブルとイスが置いてあった。ここで桜を見ながら食事をしたり、休憩を取ったりして、農作業の合間の豊かなひとときを過ごしているのだろう。
日の入りよりもかなり早く醍醐桜に着いた。これまで混雑を避けて五分咲きか葉桜のライトアップを撮りに来ていたが、今回は散り始め。花びらが小さいこともあり、葉が目立ち、いつも感じる生気みなぎる醍醐桜とはまた違った一面を見たような気がする。
ライトアップの醍醐桜は、葉の色が背景に沈み桜色が際立つボリューミーで優美な桜に変身した。特に、ブルーモーメントのわずかな時間帯が儚く美しい。もうすぐ満月を迎えるこの日、朧月と醍醐桜のコラボレーションは多くの観光客を魅了していた。翌日からは雨が続く予報。次にこのようなコラボレーションが見れるのは、何年後だろう?