昨年に比べて桜の開花が遅かったが、今年も精力的に足を延ばして桜の撮影に飛び回った。
3月15日、橋杭岩に日の出を撮りに行ったあと、2018年に新種として確認されたクマノザクラを求めて古座川を遡って行った。当初の目標は峯のクマノザクラだったが、思っていた以上に早咲きで、既にかなり散っていた。池野山の標本木は、ほぼ満開であった。
明日香・石舞台古墳の周りに桜が植えられている。4月4日、誰もいない雨の早朝、しっとりと濡れた石舞台と雨にけぶる桜で、飛鳥時代の古代国家の息吹と儚さを伝えられたらとシャッターをきる。
桜井市・満願寺の八講桜。20年ほど前の雑誌を見て今回初めて撮影に立ち寄ったが、当時と比べてかなり花の勢いが落ちているように感じる。しかし、樹齢300年といわれるしだれ桜は、竹林を背景にとても美しい。
榛原ふれあい広場の水没林。2022年秋、この水没林を撮りに行ったが、水がなかった。そのとき、春にならないと水没しないと聞いたので、再訪した。
桜が咲くなか、水没林の前でのんびりと釣りをする人がいる。何が釣れるのだろう?
昨年に続き、藤原宮跡に立ち寄った。桜の開花が遅かったせいか、昨年に比べて菜の花は満開を過ぎているようだったが、桜と菜の花の競演を満喫することができた。
高梁市・弥高山公園の山桜。
4月10日、この時期珍しく寒波がやってくる予報だったので、日の出・雲海・桜を狙って徹夜で走った。弥高山公園の駐車場に着いた時の気温は0℃。期待どおり雲海が発生し、美しい日の出をとることができた。
4月13日、宇陀市・仏隆寺の千年桜。樹種は山桜とエゾヒガン桜の雑種のモチヅキザクラで、樹齢900年を越える奈良県下最大最古の桜だそうだ。
滋賀にはよく撮影に行っていたが、日野川ダム湖に浮島があり、そこに八重桜が咲くことは全く知らなかった。ある写真展で作家の方に教えていただき、4月19日に初めて訪れた。日の出1時間以上前に着いたのだが、既に写真家が20人以上いて、人気スポットだということを初めて知った。
左の写真は、雲が雨乞岳方向にかかっているがダム湖の上は雲がなく、空と湖の表情が面白かったので、ホワイトバランスをレタッチしたもの。ダム湖の周りにも八重桜が咲いており、右の写真は水没した木と桜を撮影した。